量的緩和(QE:Quantitative Easing)の解除であり、金融政策正常化のプロセスです。中央銀行が市場から買い入れた金融資産(主に国債)のうち満期が到来した分につき、再投資せず償還させることで、中央銀行のバランスシートを段階的に圧縮させます。株式市場にとっては、実質的に「金利を上げることと同等の効果」となります。
コロナ時にFRBがおこなったQEの副作用によって大幅なインフレが発生しました。対して、FRBがとった金融政策の正常化へのプロセスは、以下の通りです。
- 2021年11月:QE縮小(テーパリング)開始
- 2022年3月:QE終了し、利上げを開始
- 2022年6月:バランスシートの縮小(QT)開始
- 2023年12月時点:QT継続中
※2021年12月から2022年12月までにS&P 500指数(SPY)は約28%、ナスダック指数(QQQ)は約36%、ハイパーグロース株のETFとして有名なARKK(ARK Innovation ETF)は約75%も下落しました。2022年11月にCPI下落基調が確認され、2022年12月はFOMCで「利下げ」が議論され始められた時期です。
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